もうすぐ私の誕生日と命日

2018年10月8日 投稿


10月は私の誕生日でした。ちょうど台風の時期で台風がきていて怖かったので実家に帰っていました。

誕生日は実家にいて次の日に彼から実家に電話がありました。

なんの話をしたかよく覚えていませんが「お父さんが帰ってきたらまた会いに行くからね」と言っていました。お父さんは船に乗っている人だったので帰ってきたら一緒にくると言うことでした。

次の日も実家にいました。まだ2か月の息子は昼夜問わず起きていました。まあ、それが普通なんですが・・・

その日の夕方はいつもと様子が違いました。

おっぱいをあげても、おむつを替えても泣き止まない赤ちゃんに戸惑いを感じていました。

赤ちゃんも何かを感じていたのかもしれません。

やっと寝て一緒にうたた寝をしてしまっていました。

ちょうど20時ごろ電話が鳴り母がでました。

いつもと明らかに違う母の対応。言葉少なく泣いていた。

彼が亡くなったと。

何を言っているのかよくわからなかった。そんなはずはない。

昨日普通に電話をしていて次にまた遊びに来る約束もした。赤ちゃんに会いたいと言っていた。

そんな彼が私と赤ちゃんを残して死んでしまうはずがない。

そう思った。何かの間違えだと。

父は当時心臓病を発症していて療養中だったので実家にいた兄がすぐに「行こう」と言ってくれた。

そして訳がわからないまま母と4人で彼な住む村へ出発した。

あの時送り出してくれた父の顔は忘れない。父こそ心臓が止まってしまいそうな表情だった。

私は意味が分からな過ぎて涙が少しも出なかった。

深夜に彼の実家に着いた。

冷たくなった彼に会った。

眠っているような穏やかな顔だった。目を覚ましそうだった。

「うそだよ。これはどっきりだよ」

そんなことでを本気でずっと思っていた。

「ちょっと驚かそうとしただけ」

と言いながら彼が目を覚ますはずだ。と本当にこの時は思っていた。

私と2か月の赤ちゃんをおいて死んでしまう理由なんてどこ探しても見つからない。これが本当なら神様はいない。いてもなんでこんなに意地悪する?

私はそんなに悪い子だった??なんの罰が当たったの???

とにかくこの現実が嘘であってほしいとそう思った。

その日は彼が帰ってくるような気がして眠れなかった。

次の日が葬儀だったと思う。あまりの出来事で記憶がない。

お葬式はお祭りのようだった。土地柄なんだろう。

沢山の人がきた。彼の同級生もいた。

はじめて会った親戚だらけ。

沢山のひとを見て彼の人柄を改めて認識した。

沢山のひとに愛されてこの村で育った。

彼の葬儀の後私は実家に帰れなかった。焼かれてしまったあとでも彼の近くにいたかった。

彼の祖母のうちにしばらく赤ちゃんと一緒に滞在した。

おばあちゃんとおじさんはしばらくいていいと言ってくれた。

彼がいなくなった実感は全くわかない。

一緒に住んでいなかったからなのか?彼から電話が来そうなきがした。

今でも時々思う。

そもそも彼と出会ったことが夢だったのではないかと思うくらい。

でも、でも彼の子供がいるんです。

その子も今年20歳になりました。

彼の生きた証が息子です。

今年息子は彼が亡くなった歳になりました。




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

Instagramやっています(^▽^)/
ベビーシッター、子育て、こころのねっこ、しゃかちゃんのこと

↓↓↓↓

0コメント

  • 1000 / 1000